GIZMODO
2020/02/28
地球温暖化の真の要因は? 過去40万年のデータから数値モデルが叩き出された
 いつだって肝に銘じておきたい。
 温暖化に代表される異常気象は年々深刻さを増し、われわれの生活にもさまざまな影響が出ています。その原因について、人間社会が排出する二酸化炭素の影響だという考え方が浸透していますが、そうではないと主張する人もいます。
 IBMが運営するWebメディアMugendaiでは、過去40万年の気候データから、地球規模の謎を解く数値モデルを生み出した方が登場。一体、今地球では何が起こっているのでしょうか。
10万年のサイクルでめぐる寒暖。現在は暖かい「間氷期」
 インタビューに登場していた阿部彩子さんは、東京大学教授、海洋研究開発機構チームリーダー、国連IPCC(気候変動に関する政府間パネル)報告書の執筆者などを務める、まさにこの道のプロフェッショナルです。
 教授いわく、地球の気候はおよそ10万年を周期として寒い「氷期」と暖かい「間氷期」を繰り返しているそうで、現在はおよそ2万年前に始まった間氷期の最中だといいます。しかし「なぜ10万年なのか」は長年の謎だったそうで、阿部教授はこの解明に挑みます。
 教授が注目したのが、氷の塊である氷ショウ。特に氷期には全体の8割を占める北米大陸の氷ショウを中心に研究を重ね、約40万年前から現在に至るまで、氷ショウがいつどこで拡大・縮小したかを、コンピューターの数値実験で定量的に示すことに見事 成功しました。

 こうした研究結果を聞くと「温暖化は地球の活動がシュ要因で、人間社会は関係ないのでは」などと思ってしまいそうですが、阿部教授はそれをきっちりと否定。以下のように語っています。
 産業革命以前に280ppmだったCO2濃度は、現在400ppmを超えています。これは最近100万年の氷期~間氷期サイクルの変動では説明できず、人間の活動による人為的なものとしか考えられません。人為的に生じたCO2のうち約半分は海洋中に溶け込みますが、それでもなお大気中の濃度がこれほど高まっているのです。
 教授いわく「気温が3度上昇すると、東北や北海道が今の東京くらいの暑さになる」とのこと。その頃、地球は一体どうなっているのか、さらには次の氷期が来たら…。