2020年6月8日
岩手日報 2面
体温計、せっけん 予防グッズ加えて
持ち出し袋
 「マイ体温計」に「マイせっけん」。新型コロナウイルスの影響が続く中では、避難用持ち出し袋の中身を追加する必要がありそうだ。感染対策の備品リストを作成した日本赤十字北海道看護大の根本昌宏教授に、考えを聞いた。
 東京大の松尾一郎客員教授らと作成したリストでは、マスクやアルコール消毒液などを提示。共用を避けるため体温計やせっけん、ティッシュペーパーも持参するよう促した。ペーパータオルは手を拭くだけでなく、輪ゴムと組み合わせてマスクをつくることもできるという。
 感染防止に重要な手洗いが断水によってできない場合に備えて、ウエットティッシュの用意を推奨。避難所で多くの人が触れるドアノブなどからの感染を防ぐため、使い捨てのビニール手袋を着用するよう勧める。無ければポリ袋でもいい。給水袋代わりにもなる。
 多くの被災地に足を運んだ根本教授は「泥だらけで生活している人もいた」と振り返る。入浴や着替えもままならないことから、食事を汚さないため、ビニールエプロンやごみ袋を利用するようアドバイスした。
 携帯トイレは必須と指摘。車中泊などによるエコノミークラス症候群を防ぐため、水を多めに用意し、十分に水分をとるよう求めた。
 「感染を恐れ、薬がなくなっても通院を控える人がいると聞くが、災害時はしっかり薬を飲み、体調を保つことが大切」と根本教授。常備薬とお薬手帳があれば、かかりつけ医でなくても病状を推察できるといい、「発熱などがあった際にコロナかどうか見分ける手掛かりになる」。急な体調悪化などに備え、住所や氏名、連絡先を記したメモを残すべきだという。
■避難用の持ち出し袋に入れたいコロナ対策備品
・マスク
・住所・氏名、および緊急時に知らせるべき親族などの連絡先が記入されたもの
・常備薬とお薬手帳
・体温計
・使い捨てのビニール手袋
・ハンドソープ固形せっけん
・使い捨てのビニールエプロンまたはごみ袋
・ウエットティッシュ
・ティッシュ
・アルコール消毒液
・ポリ袋
・水
・ペーパータオル
・携帯トイレ

※日本赤十字北海道看護大の根本昌宏教授、東京大の松尾一郎客員教授らによる