令和2年12月13日
岩手日報 8面
クリーンエネの町 加速
「第二風力発電]が稼働 県内最大規模
 電源開発(Jパワー)の子会社ジェイウインドくずまき(本社東京、森本成代表取締役)が、葛巻町江刈の上外川高原で開発を進めていた大規模風力発電施設「くずまき第二風力発電所」が稼働した。22基の風車の最大出力は計4万4600㌗で県内最大規模。町が推進する「クリーンエネルギーを活用したまちづくり」につなげる。
「葛巻」
 同発電所は、2千㌗の風車16基と2100㌗の風車6基を設置。2017年6月から建設を進め、試運転を経て10日から本格稼働した。年間発電量は一般家庭約3万2千世帯にる。東北電力に全量売電予定で、総事業費は約47億円。
 上外川高原では03年に「グリーンパワーくずまき風力発電所」の1750㌗の風車12基が運転を開始。隣接する「第二」の稼働と合わせて、町の年間消費電力量の約3.5倍に相当する計6万5600㌗の発電が可能となった。
 県によると、県内で稼働している大規模風力発電所は現在5ヵ所。「第二」は釜石、大槌、遠野の3市町にまたがる釜石広域ウインドファーム(最大出力4万2900㌗)を抜き、県内最大規模となった。
 稼働した風車の羽根は直径約80㍍、本体の高さは約120㍍。高原に白い風車が威容を放つ。鈴木重男町長は「風車はまちのシンボルであり、山村には豊富なエネルギーを生産できる力があるということを多くの人に理解してもらいたい」と力を込める。
 Jパワーはこれまでに全国24ヵ所で大規模風力発電施設を建設。「第二」の稼働で総出力は57万5160㌗となった。(菅川将史)