2021年5月7日
岩手日報 4面
県内 高齢者接種本格化  コロナワクチン
自治体供給量 再来週、100%超の町も
 高齢者向けの新型コロナウイルスワクチンの接種が、県内各地で本格化している。国などの計画によると、接種が始まった葛巻町や普代村は、17日の週までの供給分で必要量を確保できる見通し。国は6月最終週までに全国へ供給する方針を示しており、大半は6月にかけて事業が進む方向だ。各自治体は集団接種会場への移動手段の確保や、接種への理解促進など対応に動いている。
 17日の週までの供給量は、高齢者人口(2020年10月現在)に対して単純計算すると、葛巻町122.3%(対象者2709人)、普代村99.9%(同1073人)となる見通し。50~89%は8市町村で大半は半数に達しない。西和賀町は98.6%となる計算だが、医療従事者向けに回すことを検討している。
 普代村は6日から接種開始。同村羅賀の村国保診療所で、65歳以上25人が受けた。1人が当日キャンセルしたが、補充リストを用意しており電話で案内。余りを出さずに接種できた。村によると副反応とみられる症状は確認されていない。
 村住民福祉課の道下勝弘課長は 「目立った混乱なく初日を終えられた。キャンセルにも落ち着いて対応できた」と安堵しつつ、今後に向けて気を引き締めた。通常診療と両立を図りながら行い、移動が困難な人にはバスを手配する。
 葛巻町は1日から葛巻小体育館で集団接種を実施。供給量は17日の週に100%を超える想定だが、超過分は基礎疾患のある64歳以下への接種を想定する。臨時バスを運行し交通手段を確保。日程は集まりやすい土日に設定した。町健康福祉課の吉沢晴之健康推進室長は「大きな混乱なく、準備できている」と語る。
 国は6月最終週までに全国の高齢者が2回接種できる量を供給する方針。県はワクチン専門相談コールセンターで副反応などの相談を受け付けるほか、市町村と情報交換の場を設けて課題把握に努める。県医療政策室の佐々木亨室長は「県全体が円滑に進むように支援、調整していきたい」としている。