2021年12月25日
岩手日報 4面
脱炭素の先行地域 来月募集  環境省、春ごろ選定
 環境省は24日、政府目標の2050年に先駆けて30年度の脱炭素化を目指す「先行地域」について、来年1月25日から2月21日まで自治体の計画を募集すると発表した。他の自治体や民間と連携した提案も可能。学識経験者らの審査を経て春ごろに20~30ヵ所を選定する。
 先行地域は再生可能エネルギーの導入拡大と省エネを組み合わせ、家庭やビルの電力消費に伴う温室効果ガス排出を実質ゼロにする。離島や農山漁村、市街地の一部などが候補となる。
 環境省は先行地域での脱炭素施策を後押しする自治体向け交付金を22年度に創設し、予算を重点的に配分する方針。山口壮環境相は24日の記者会見で「新交付金の活用を検討し、積極的に(先行地域募集に)手を挙げてほしい」と述べた。
 同省は先行地域について順次募集し、少なくとも100ヵ所選ぶとしている。