2022年4月8日
岩手日報 5面

パナソニックホールディングスなどが整備した「Suita サスティナブル・スマートタウン」=8日、大阪府吹田市
大阪に再エネ100%の街  パナソニック スマホで健康管理も
 パナソニックホールディングス(HD)などは8日、大阪府吹田市の工場跡地を再開発した 「Suita サスティナブル ースフートタウン」を報道陣に公開した。エリア内の消費電力は全て再生可能エネルギーで賄うほか、スマートフォンを通じて住民の健康を管理するサービスを導入し、幅広い世代が暮らしやすい街とした。本格的な街びらきは29日。
 プロジェクトにはパナHDや関西電力、興和(名古屋市)など計15社が参加。東京ドームの約半分に当たる総面積約2.3㌶の中に分譲マンションや、保育所とグループホームを併設した複合施設をそろえた。住宅戸数は計262戸。スーパーを核とした商業施設や公園も整備した。
 関西電力から太陽光などで発電した電力の供給を受けるほか、敷地内に設置した太陽光パネルや蓄電池も活用。住宅や商業施設を含む街全体を再エネ化するのは国内で初めてという。健康面では各住民の体質などに関するデータを基に、スマホを通じて栄養バランスに配慮した食材を紹介したり、生活習慣の改善をアドバイスしたりする。
 パナHDの工場跡地を利用したスマートタウンは、神奈川県藤沢市と横浜市に次ぐ3ヵ所目。楠見雄規社長は8日の発表会で「街づくりを通じて社会課題の解決に取り組みたい」と述べた。