~親、学校への提言⑧~ |
「いじめ発見チェックシート」の活用 では、どうやって我が子がいじめられているか発見したらよいのでしょうか? 最近様子が変だなと感じたら「いじめ発見チェックシート」を活用することをお勧めします。インターネットで検索すれば様々なものがあります。文部科学省が作成したもの、各都道府県教育委員会等が作成したものもあります。ご自分が一番よいと思うものを活用してみて下さい。ただ、調べれば調べるほど情報が多すぎて悩んでしまいます。 私自身の経験から、様々な「いじめ発見チェックシート」を比較検討して、最低これだけは、しかし、確実な観点を10点に絞り込みました。あくまで私案です。参考までに紹介します。 1.登校時に体の不調を訴え、登校を渋るようになる。 2.理由のはっきりしない衣服の汚れや破れが見られることがある。 3.理由のはっきりしないあざやけが(殴られた跡)がある。 4.持ち物(学用品や所持品)がなくなったり、壊されたりしている。 5.今までより外出をさけるようになる。 6.部屋に閉じこもりがちになる。 7.家族との会話が減ったり、学校の話題を意図的に避けたりする。 8.いじめの話をすると強く否定する。 9.仲の良かった友達との交流が極端に減り、友達からの電話に出たがらなくなる。 10.お金の使い方が荒く、無断で持ち出すようになる。 少し解説をします。①については、いじめられていれば学校に行きたくなくなりますから、当然です。 ②、③、④については、見てはっきり分かる変化です。理由がはっきりしていればいいのですが、ここでは、聞いてもはっきりしなかったり、理由がどうもおかしかったりした場合は要注意です。 ⑤、⑥、⑦、⑧は家庭生活での変化です。⑦、⑧が同時に見られたら要注意です。 ⑨は友達関係の変化です。友達からの電話に出たがらないのは何かありますね。 ⑩は要注意です。たかられている可能性があります。 10の観点のうち3つ以上当てはまれば要注意です。いじめを受けている可能性が高いと考えられます。まず、本人の話を聞くことになります。話を聞くとき気をつけることや対応の仕方は解決編で詳しく述べます。ここでは、親にしかできないことの話を進めたいと思います。 |