いじめから我が子を守る
いじめるな(盛岡タイムス掲載版)
~親、学校への提言⑪ PC 音声
 № 11
親にしかできないこと④「いざという時は立ち上がる」
ここまで、親御さんにしかできないことについて述べてきました。一つ目は、「気づいてあげる」。二つ目は、「PTA役員に積極的になる」。三つ目は、「愛情を積極的に伝える」でした。
最後、四つ目として、「いざという時は立ち上がる」をあげさせていただきます。いざという時とは、我が子がいじめられていることが分かった時ということです。「そんなこと、あなたに言われなくても分かっています。」「当然でしょう、そんなこと。」と言われる声が聞こえてきそうです。そのような保護者の皆さんは大丈夫です。ご自身の考え通り行動できると思います。
でも一方、「学校にどう言えばいいんですか。」「言いづらくて。」「ましてや教育委員会なんて、相談しづらいですよ。」という声もたくさん聞きました。保護者の皆さんが、担任の先生、学校に、必要な場合は、教育委員会に相談して、連携して解決にあたるにはどうすればよいのでしょうか。
そして、もし万が一、学校、教育委員会とうまく連携ができなかったらどうすればよいのでしょうか。岩手県では考えにくいことですが、全国で起きた今までの事件では、学校、教育委員会とうまく連携できなかったという報道がほとんどでした。その時、保護者の皆さんはどうすればよいのでしょうか。本連載は、そのことにお応えしたいと願い始まりました。
保護者の皆さんがモンスターペアレントならぬ、クレバーペアレント(賢い保護者)として、どう行動すればよいのか。そのことを一緒に考えたいと思いました。
学校、教育委員会と力を合わせて解決に向かうための行動の仕方。まず、このことを第一に考え行動してほしいと考えています。その具体的方法です。そして、万が一、学校、教育委員会とうまく力を合わせることができなくなった時の行動の仕方。そのような状況で子どもをどう守っていくのか。二度といじめで自殺する子どもがいなくなるようにしたいのです。
保護者の皆さんの行動の仕方を提案することは、同時に、学校はどのようなことに気をつけなければならないかを間接的に提言していることでもあります。保護者の皆さんと学校が今まで以上に連携しなければ子どもは守れないと考えています。そのためにはまず、学校が変わらなければなりません。いま取り組んでいる最中です。同時に、保護者の皆さんにも今まで以上にご協力をお願いしなければなりません。学校も保護者の皆さんも一緒に変わることが、今、求められていると考えています。具体的な行動について次回から詳しくお話しいたします。


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