いじめから我が子を守る
いじめるな(盛岡タイムス掲載版)
~親、学校への提言⑮~ PC 音声
 № 15
いじめられていたらどうするか
初期対応②「学校への対応1」
 今回から初期対応②「学校への対応」について考えていきます。
学校への初期対応は、第一段階、第二段階を考える必要があると思います。第一段階は、「担任の先生方(学年主任、生徒指導担当の先生を含む)への対応」。第二段階は、「校長先生(管理職)への対応」です。
 第一段階は、担任の先生方への対応です。まず、我が子から聞いたことを、担任の先生に、電話もしくは、直接会って状況を伝えなければなりません。素早く対応をしていただくためです。電話か直接会って、「我が子がいじめられているようなのですが、本当でしょうか、調べていただけませんか。」と調査を依頼します。「子どもが学校に行きたくないと言っていますから、家で話を聞くために休ませたいと思います。」とも伝えます。また、その時点で分かっている範囲で、我が子から聞いたいじめの状況もお伝えします。
この時、大切なことは、学年主任の先生、生徒指導主事の先生にも連絡することを申しそえることです。なぜ、担任の先生だけでなく、学年主任あるいは生徒指導担当の先生にも連絡する必要があるのでしょうか?それは、次のような、今までの教訓があるからです。
担任の先生が、親御さんからの訴えを重く受け止め、すぐ対応する場合と、たいしたことはないと判断して、すぐ対応しない場合があったのです。後者の場合、対応が後手、後手にまわり悲惨な事態を生んだ事例が全国的に多くありました。また、学校が、親御さんの訴えを学校全体の問題として受け止め、組織的にすぐ対応する場合と、担当者がかかえこんでしまい、他の先生に相談しないで対応が遅れてしまった場合もあったからです。ですから、学校への連絡(通報)は、複数の先生にする方が親御さんにとっても学校にとっても良いのです。普通、学校に朝連絡・相談すれば、放課後(夜)、遅くても次の日の朝までには、何らかの連絡があります。学校がしっかり対応してくれる場合は、相談しながら協力して対応に当たります。一日も早く、我が子が、元のように元気に学校に通えるように、いじめ問題の解決をお願いします。しかし、今までもお話しした通り、現代のいじめは一筋縄ではいきません。完全解決にいたるまでは、多くの時間がかかることも覚悟する必要があります。とにかく、担任の先生方と協力して、学校と連携して対応することが、解決の一番の近道です。
しかし、担任の先生方とうまく連携できない場合。例えば、何らかの理由でしっかり対応していただけない場合。あるいは、何回話し合っても先生方の対応にどうしても納得できない場合。第二段階に進むことになります。


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