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2021/04/30
家電の自動操作ができる スマートウォッチ、シチズン 「Eco-Drive Riiiver」で スマートリモコン連携の 新機能を試す

●シチズン時計のIoT光発電スマートウォッチ「Eco-Drive Riiiver」4万9500円
 シチズン時計が展開するIoT光発電スマートウォッチ「Eco-Drive Riiiver」は、アナログ文字盤を備える製品だが、専用アプリ「Riiiver」からさまざまな機能をカスタマイズできる。その一つが、スマートリモコンの「Nature Remo」との連携だ。本稿では、4月28日のアップデートで追加された連携機能について紹介する。
●左からスマートリモコン「Nature Remo mini 第1世代」とシチズン時計のスマートウォッチ「Eco-Drive Riiiver」
 なお本稿は、iOS 14.4.2のiPhone 11 Proを用い、「CITIZEN STG」アプリ(バージョン 1.1.047)を利用した。また、スマートリモコンには「Nature Remo mini 第1世代」を用い、「Nature Remo」アプリのバージョン5.7.1を使用した。
■Eco-Drive Riiiverでできることとは?
 そもそも、「Nature Remo (ネイチャーリモ)」シリーズは、赤外線リモコンで操作できるテレビやエアコンなど、家電をまとめて操作できるスマートリモコンだ。スマートフォンのアプリから家電を操作できるほか、オートメーション設定をカスタマイズしておくことで、トリガー条件を満たすと指定した操作を自動で実行させることが可能。例えば、「何時になったらエアコンがオンになる」といった設定ができる。
●Nature Remo mini 第1世代は、画鋲などを使って壁にかけられる
 iOS向けアプリ(バージョン5.7.1)では、トリガーを複数設定することもできる。つまり、「何時になって、かつ気温が何度以下だったら、エアコンがオンになる」といった設定が、アプリ単体で可能だ。具体的には、1つ目のトリガーに「日時」以外を選ぶと、2つ目のトリガーに日時を指定できる。
 Eco-Drive Riiiver(正確には「Riiiver」アプリ)では、これと同じように複数のトリガーを設定できる。
■実際に使用する流れを確認しよう
 それでは、Eco-Drive Riiiverで「Nature Remo」の複数トリガーを使用するオートメーションを使えるようにしていこう。具体的には、ウォッチとスマートフォンのペアリングにも使用する「Riiiver」アプリからカスタマイズをする。
 同機能は、「iiidea(アイイデア)」と呼ばれるレシピしてストア上に公開されていおり、自身で詳細をカスタマイズする必要はない。今回は、ストア上から「ACタイマーON(温度/湿度)」をダウンロードして細部を整えて使う流れを追おう。
 なお、予め「Nature Remo」側でする必要があるのは、スマートフォンとのペアリングを含む初期設定と、エアコンを操作するためのリモコンの登録だ。本稿では割愛する。
●Riiiverアプリで「iiideaを増やす」をタップ(左)。「ACタイマー」などと検索し、「ACタイマーON(温度…」をタップ(右)
 まずは、Riiiverアプリを起動し、「iiideaを増やす」をタップ。iiideaストアで「ACタイマー」などと入力し、候補に表示された「ACタイマーON(温度…」をタップしよう。同レシピをダウンロードしたら、アプリのホーム画面に戻り、ここでは「1」の枠にドラッグアンドドロップでiiideaを配置した。
●「ダウンロード」をタップ(左)。ドラッグアンドドロップでiiideaを配置(右)
 配置したiiideaをタップし、詳細をカスタマイズする画面が起動する。まずは、メニュー一覧の上部にある「サービス連携(S)」の「連携する」をタップしよう。続けて「サービス連携を行いますか?」というポップアップが表示されるので、「連携する」をタップ。するとブラウザ画面が起動するので、Nature Remoのアカウントとして登録したメールアドレスを入力し、本人認証をしてから改めてブラウザ画面で「許可する」をタップしよう。うまく連携できると「OAuth認証完了」という画面が表示される。
●配置したiiideaを選択し、「連携する」をタップ(左)。「連携する」をタップ(右)
●画面指示通りに操作し「許可する」をタップ(左)。「OAuth認証完了」が表示された(右)
 その後は、iiideaが動作する時間や、室温の条件などを入力。例えば、19時20分に、室温が20度より低かったら22度の暖房をつけるといった設定ができる。この画面で、必要に応じたカスタマイズをしよう。
●動作する時間を指定(左)。細かい条件を指定(右)
 ここまで来たらあとは、Eco-Drive Riiiverと同期することで、アプリで設定した機能をウォッチの機能として割り当てることが可能になる。ウォッチの2時位置と4時位置のボタンを同時に押したのち、iiideaのアイコンが透過されずに表示されていることを確認したら準備完了だ。
●ウォッチの2時・4時位置ボタンを同時押して、iiideaのアイコンに矢印が表示されていないことを確認したら設定を同期できている。この状態で、ウォッチのiiidea用ダイヤルを1に合わせておけば準備完了
 あとは、ウォッチの4時位置のボタンを何度か押してiiideaを割り当てた番号を選択しておけば、指定の時刻に指定の条件を満たしていれば、エアコンがオンになる。筆者が検証した範囲ではiiideaは正しく挙動し、カスタマイズした通りにエアコンが動いた。
●「iiideaPlayer」アプリで、「iiidea」タブを選択し(左)、「ストアからダウンロード」を選択(右)
■エリア移動をトリガーにすることも可能
 こうした家電操作のトリガーには、位置情報も利用できる。スマートフォン向けの「iiideaPlayer」アプリ(バージョン 1.0.2)を利用すると「ACエリアでON(温度/湿度)」というiiideaが用意されているので、こちらの画面にて紹介しておきたい。
 同iiideaを使えば、位置情報に基づいて、エアコンのオン・オフを切り替えることができる。そもそも、Nature Remo単体で利用した場合、何時から何時までの間に、指定のエリアを出入りしたらエアコンをオン・オフ――という制御が可能だ。しかしiiideaを経由した場合、トリガーの条件として、時間が指定できない代わりに、指定のエリアを出入りして、“室温が何度だったら”エアコンをオン/オフという制御が可能になる。
●上述した手順と同様に、ストア上から「ACエリアでON(温度/湿度)」をダウンロードしたのち、iiideaPlayerアプリ画面で「設定」をタップ。同画面でスイッチもオンにしておこう(左)。カスタマイズ画面で「サービス連携」の「連携する」と「位置情報連携」の「許可する」をタップして、権限を付与する(右)
●エリアと半径を指定し(左)、室温の条件やエアコンの挙動を指定(右)。これで移動に伴って、Nature Remoと連携し、エアコンを制御できるようになる
■スマートウォッチやスマホアプリから柔軟にエアコンを操作
 Nature Remoアプリではなく、Eco-Drive Riiiverを介してオートメーション設定をするメリットは、ウォッチ側で番号の選択しなければ、機能が有効にならないことにあるだろう。要するに、本稿で紹介した設定では、iiidea用のダイヤルを2や3に変えておくことで、オートメーションがオフになる。また、複数の設定をウォッチに配置しておくことで、例えば、エアコンがオンになる時間や設定温度を手元の操作で切り替えることができるようになることも重要だ。
 Eco-Drive Riiiver、またはNature Remoをすでに持っている場合、より柔軟な運用をするために、両者を組み合わせることを検討してみてはいかがだろうか。